2011年 10月 30日
DC-8 「富士号」を観察する。(機首編) |
室内観察とあわせて、もう一つ収穫だったのが
「エイト」の微妙な外板ラインの流れがよく理解できたこと。
ひとくちに「エイト」は丸い造作だけだとは片付けられない。
なかでもコクピット・ウインドウは、一番主張の強い部分でした。
くっきりした「おでこ」のシワは、前にせり出た風防枠(第1,2)によるもの。
整流効果を狙ったものでしょうか、外板が内に反っているのが判りますね。
柔らかい頬の膨らみ。 童友社の1/200はレドーム横が幅広で
削り修正が必須ですが、この膨らみは大事に残したい部分です。
真横からのショット。「空の貴婦人」に相応しい、上品な顔立ちです。
飛行機にもいろいろな美人がおりますが、エイトは完全なセレブ系。
個人的にピンと張ったノーズが美しさを際立たせているのだと思います。
キャビン・ターボ・コンプレッサー。
手の込んだ面白い造型。レドーム下部は「銀杏」に見えますね。
さらにズームアップ。
内部は円錐形で集約され、その先にはブレードが確認出来ます。3段あるうち、
中段は空洞のまま奥に続きます。そして後方で左右一体に繋がるようです。
「鶴丸」はステッカー?いえいえ。塗装仕上げです。
退役式典に先立ち、初期塗装へ戻された「富士号」。
古いカラーゆえ、寸法設定・(一点モノの)型紙作成など苦労があったことでしょう。
こうして実機を見てみると、写真では判らなかったラインの流れ、
あたらしい機体のイメージが広がってきます。
手元の模型も気になる部分が出てきたのは言うまでもありません。
(コクピットの皺ももっと出したい、レドームも銀杏型にしたい)
おおまかな形状は出てると思うのですが、あとひとヤスリ・サフひと吹きが欲しい。
(小スケールはそれだけで表情が変わる、とても繊細な世界)
まあ、そんな訳で感覚さめやらぬうち、ボクの「富士号」を修正していく事にしました。
■次回は「富士号」手直し編です。
by cv880jet
| 2011-10-30 22:11
| 製作 ダグラスDC-8
|
Comments(4)
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あひる
at 2011-10-31 01:12
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横から見ると犬の鼻にも似た愛嬌がありますよね~
なんとなく手作り感が感じられる
アナログな設計感覚が良いですよね!
模型のリニューアルも楽しみです~
なんとなく手作り感が感じられる
アナログな設計感覚が良いですよね!
模型のリニューアルも楽しみです~
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cv880jet at 2011-10-31 23:21
あひるさん、こんばんは。
うわあ、いけませぬ。動物だと言われればそう見えてきますから。。
エイトは貴婦人ですよ、・・・でも、4枚目は確かに(笑)
ともあれ、この時代の飛行機はどれも人間味溢れるデザインが魅力。
エイトは機首のターボ・コンプレッサーが好きですねえ。
今回はそういう部分をもう一度見直し、「らしさ」を更に追求していきたいと思います。
うわあ、いけませぬ。動物だと言われればそう見えてきますから。。
エイトは貴婦人ですよ、・・・でも、4枚目は確かに(笑)
ともあれ、この時代の飛行機はどれも人間味溢れるデザインが魅力。
エイトは機首のターボ・コンプレッサーが好きですねえ。
今回はそういう部分をもう一度見直し、「らしさ」を更に追求していきたいと思います。
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coco
at 2011-11-01 21:15
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胴体下部の銀塗りが、いかにも年代物の飛行機という威厳を醸し出していますね(^^)
それに、今のワイドボディ機と比べてみると、ノーズがかなり長いこと。
スピード感があってかっこいいですね。
この画像を見ていると、脳内に「キーン」という澄んだ貴婦人の声が聞こえてくるようです。
まあ、聞いたことないんですけどね(^_^;)
空気吸入口の最下段のファン(?)はこの機種特有のジェットワイパーのものでしょうか?
雨降りの時にはコックピットで凄まじい音が響くんだろうなー、とジェットでGOをプレイしながら想像して逆噴射さながらに羽田沖に墜落してしまった次第です(ーー;)
…にしても、この飛行機、
新幹線の0系を連想させてしまうのですが…、気のせいかな?
それに、今のワイドボディ機と比べてみると、ノーズがかなり長いこと。
スピード感があってかっこいいですね。
この画像を見ていると、脳内に「キーン」という澄んだ貴婦人の声が聞こえてくるようです。
まあ、聞いたことないんですけどね(^_^;)
空気吸入口の最下段のファン(?)はこの機種特有のジェットワイパーのものでしょうか?
雨降りの時にはコックピットで凄まじい音が響くんだろうなー、とジェットでGOをプレイしながら想像して逆噴射さながらに羽田沖に墜落してしまった次第です(ーー;)
…にしても、この飛行機、
新幹線の0系を連想させてしまうのですが…、気のせいかな?
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cv880jet at 2011-11-02 00:20
COCOさん、こんばんは。
現在の旅客機の感覚からすると、まるで正反対のエイトですが
格好良いのはこちらの方ですかね、銀塗りも一役買ってます。
JALのは特に胴体下部まで味方に付けた感じがしませんか。
ウインドウの高圧空気はエンジンからだと元機関士の方に伺いました。
曰く、回転数と比例してるせいで肝心な着陸のとき視界が効かず困ったそうです。
(「たったこれぐらいしか見えないんですよー」と手掌で輪を作ってくださいました)
僕はぎりぎりエイト世代、音は強く印象に残ってますね。
あとのDC9も本当にうるさかった。
でもダグラスライナーはどこか許せる部分があるんです。
あの「顔」は日本人の心に触れます。どうも憎めないんですね。
現在の旅客機の感覚からすると、まるで正反対のエイトですが
格好良いのはこちらの方ですかね、銀塗りも一役買ってます。
JALのは特に胴体下部まで味方に付けた感じがしませんか。
ウインドウの高圧空気はエンジンからだと元機関士の方に伺いました。
曰く、回転数と比例してるせいで肝心な着陸のとき視界が効かず困ったそうです。
(「たったこれぐらいしか見えないんですよー」と手掌で輪を作ってくださいました)
僕はぎりぎりエイト世代、音は強く印象に残ってますね。
あとのDC9も本当にうるさかった。
でもダグラスライナーはどこか許せる部分があるんです。
あの「顔」は日本人の心に触れます。どうも憎めないんですね。