2012年 02月 07日
ダグラスDC-8(富士号) 1963年・東京国際空港 |
「富士号」の実機観察をもとに手直したプラモデル改訂版です。
エイト特有、目立つキャビン・ターボコンプレッサー、浮き出た風防枠の皺。
無骨さと柔らかさが共存する独特のフォルムを出来る限りトレースしてみました。
設定は1963年、-53型導入(1962)を期に変更された初代塗装「中期」。
この時期にしか再現できない【東京五輪】スペシャルマーキングも併せてお送りします。
まずはスペマなしのプレーン状態。 1962年にマイナーチェンジが行われた
初代塗装「中期」。コクピット上縁のチートラインを下げた爽やかな印象の塗装です。
もしボクが、エイトで一番好きな時期はどれか? と問われると
間違いなく、「初代塗装だと1960~64年位が好み。」 と答えるでしょう。
60年代後半から扉に白線が入りますよね、それがどうもいただけないんです。
この頃がいちばん美しい時期だと信じる、エイトらしいエイト。
東京オリンピックPRロゴ付き。日航がオフェイシャル・エアライン指定を受け
作成したスペシャルマーキング。 【掲示期間1963年10月~64年10月】。
PRロゴ。メルボルン大会の派手さと一転、東京では大人しいデザインを採用。
①コクピット (日航全機長の身体値を測定。日本人の使い勝手を考慮した特別仕様)
②ファーストクラス入口 (寸法34.5インチ×72インチ)
③ラウンジ (製造元ダグラスをも唸らせた豪華仕様。壁画は前田青邨筆【紅梅】)
④調理室 化粧室 (ファースト用。フルコース提供には2時間半の時間を要したという)
⑤ファーストクラス (日・米共同デザイン。座席は京都西陣の綴錦を模した特性布)
⑥エコノミークラス
⑦調理室 (エコノミー用。北周り航路時、配膳台には2回分の食事が積み込まれた)
⑧エコノミークラス入口 (寸法34.5インチ×72インチ。対扉は34×64)
⑨化粧室
⑩P&W JT4A-9
( いわゆる第2世代のターボジェットエンジン。 1000時間あたりのエンジン停止率は
JT3D(53型搭載)よりも、既に実績のあるJT4Aの方が低かった(昭和37年~43年)。
不具合は昭和38年をピークに減少、43年頃がバスタブカーブが底をつく一番の安定
期である。 退役時最も使われたエンジンは約30000時間に達していたという )
※コクピットウインドウ含むデカールは全て自作デカール。
さてお送りしましたDC-8「手直し編」はこれにておしまい。
暫くお付き合いいただき、ありがとうございました。
by cv880jet
| 2012-02-07 00:01
| 製作 ダグラスDC-8
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