2014年 04月 24日
日本航空機製造YS-11 1965(昭和40)年 広島空港 |
今回製作したモデルは、1965(昭和40)年4月、広島におけるJA8639。
YS-11(旅客型)量産第1号として、東亜航空に納入された直後の姿を再現しました。
約1月間の訓練を経て、広島ー大阪 大阪ー米子線に就航したのは5月10日。
就航早々より予期せぬ故障が連発し、関係者の方々が大変な苦労を重ね、機体を
改良していったエピソードは、もうご存知の通りですね。
数多の思いを秘めた塗装のひとつが、この東亜の初期カラーというわけです。
【プラッツのYS-11】
プラッツのYSは、レジン、エッチング部品で構成されたマルチマテリアルキット。
機首の造形と長い前脚(カンタンに修正可能)、そしてコクピットデカール形状
(その気になれば切り張りで修正可能)以外は、デッサンも良好。YSのなかでは
一番好きなキットです。
またプラッツは、胴体下面にAPUが装着されたFC型もリリースしているので
同じシルエットを持つ、ピードモント塗装に挑戦するのも面白いかもですね。
作品は上記箇所を修正し、自作デカール(コクピット含む)で仕上げました。
【JA8639 東亜航空(旅客型量産)1号機)】
①装備
ADF、VOR・LOC、VHF、ILS搭載。
ウェザーレーダー、自動操縦装置はなし
②客室入口
1.60m×0.80m 縦横ともにサイズの小さな初期タイプ。
③客室概要
●キャビン内張り(ベージュ)
●カーペット (ベージュ)
●座席 (ライトブルー)
●窓カーテン(イエロー)
④ジャニトロール社製 コンバッションヒーター
翼面防氷対策として左右主翼、尾翼に搭載(1~40号機、47号機まで)。
⑤サンウェーブ社製ギャレー
試作で終わったため、このギャレーを採用したのはJA8639だけである。
⑥ゾーン32L、32R(外翼と胴体の前方結合部分)
納入後、肉眼による検査が全くできない場所=「密室」なのが判明した。
さすがにこれは問題があるので、のちに点検用アクセスパネルが追加される。
⑦主翼結合部分
試作機同様、上反角の浅い主翼(当該機まで)。
横安定性を向上させる為、根元に「楔」が加えられ、角度を増した。
⑧日の丸位置
製造番続きの東亜2号機(JA8641)と比べ、日の丸がやや後方に位置する。
機体構造と共に塗装も、初期モデルならではの過渡期といえよう。
さてさて、暫く続いた東亜仕様のYSー11制作編はこれにておしまい。
さっそく次の作品も手がけたいですね。お付き合い頂きありがとうございました。
by cv880jet
| 2014-04-24 00:00
|
Comments(2)
Commented
by
あひる
at 2014-05-21 01:24
x
たいへんおくればせながら
完成おめでとうございます~!!
初期カラーがバッチリ決まってますネ♪
細部ディテールアップも最高です。
民航YS-11、しかもレトロな初期カラーは
やっぱり良いですネ。
次回作も楽しみにしております。
完成おめでとうございます~!!
初期カラーがバッチリ決まってますネ♪
細部ディテールアップも最高です。
民航YS-11、しかもレトロな初期カラーは
やっぱり良いですネ。
次回作も楽しみにしております。
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Commented
by
cv880jet at 2014-05-21 23:33
あひるさん、こんばんは。
コメントありがとうございます。
JACもANKのYSも大好きですが、やはりレトロな機体にはレトロなマークが
似合う気がします。エピソードも豊富ですし、いろいろ想像しちゃいますね。
TAWの初代、紺色のチートラインは、機首から尾翼へまるで風が流れるようで
あります。
このセンスがニクイ。YSレトロ部門で一位のカラーリングですね。
コメントありがとうございます。
JACもANKのYSも大好きですが、やはりレトロな機体にはレトロなマークが
似合う気がします。エピソードも豊富ですし、いろいろ想像しちゃいますね。
TAWの初代、紺色のチートラインは、機首から尾翼へまるで風が流れるようで
あります。
このセンスがニクイ。YSレトロ部門で一位のカラーリングですね。