2011年 04月 21日
マクドネル・ダグラスDC-10(1996年・JAS仕様) |



今回製作した機番はJA8550。1996年頃の姿を再現しています。
JASのDC-10は、国際線就航を見据え導入された同社待望の長距離用機材。
残念ながら本来の性能を活かす場面は少なかったものの、持ち前の輸送力で国内
幹線も強化した歴史に残る一機です。

モデルはハセガワの-30型。
ご存知のとおり同じDC-10でも最終ロットに位置する本機は、初期のモデルに比べ
様々な改修が施されています(例:CPIP/空力特性改善プログラム等)模型もそれに倣い
①胴体フェアリング②水平尾翼付け根③エンジンノズル短縮等の外観を手直しています。
また内容的な部分ではPMSの装備、VHF3連(JALは2台)搭載がJAS仕様の特徴です。

素晴しく均整の取れたリアビュー。
構造は第2エンジン搭載部に大きな鋳造部材が用いられるほかは、DC-8・9の経験を踏
まえた堅牢で手堅い設計の機体であるようです。
特異な装備以外、余分な味付けのない形態からもそんなダグラスらしさを感じませんか。

①機首部: 改修。シムを入れてレドーム幅を拡大。
②ギア部: 新調。支柱はプラ棒削り出しにて。主脚のみキットをスリム化。
③フェアリング: パテ盛り。実機は空力特性改善プログラムによる改修。
④主翼: モールドを一旦削り、シャープな表面に。
⑤尾翼付け根: フェアリング拡大。翼端も延長。空力特性改善プログラムによる。
⑥フィン: パーツの余分な継ぎ目を埋める。
⑦ノズル部: 全てのエンジンとも短縮。
⑧エンジン: 下がり過ぎの取り付け角度を修正。インテーク内は肉盛り。
⑨デカール: コクピット、乗降ドア、社名ロゴ等自作デカール。客室窓のみ市販品。


永遠のライバル2題。L10・D10論争も、お互いが強力な個性と完成度を誇ったからこそ。

最後にエアシステム系2種を並べてみました。
今年はこれらの系譜が辿れるようラインナップを展開していきます。

G・マラード完成編も只今準備中です。引き続きお楽しみ頂ければ幸いです。
(この項終わり)
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by cv880jet
| 2011-04-21 22:38
| 製作 ダグラスDC-10
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